木の温もり感じる癒し処~縄文天然温泉 志楽の湯
川崎の縄文天然温泉 志楽の湯。
最寄駅は南武線の矢向駅で、川崎駅からは2駅5分、武蔵小杉駅からは4駅8分だ。駅からは徒歩6分ほどの静かな住宅街の中にある。
オープンは2005年4月。かなり広い敷地で、一体もともと何があった場所なんだろうと思ったら、半導体の試験工場だったそう。親会社の撤退で閉鎖し、その後黒川温泉をモデルにこだわりの温泉施設を作り上げたストーリーが公式サイトに掲載されている。
砂利敷きの広い駐車場。
木に覆われて建物もよく見えず、入り口は本当にこの先でいいのだろうか?とちょっと不安になりながら歩いていくと・・・
すだれが掛けられた渡り廊下があった。
地面にはびっしり落ち葉が敷き詰められ、「営業しているのかしらん」と思ってしまったりも。
後でよく考えたら、きっと敷地内は手をかけてきれいにするのではなく、あえて雑木林的な状態にしているのかも。
そして無事入り口に辿り着いた。
ちょっと前まで住宅地の中を歩いていたのに、敷地入り口からここまでの間で郊外に瞬間トリップしたような気分に。
フロント。
平日は大人880円で土日祝は1,030円。
館内着やタオルセットの貸出もある。
タオルセットレンタルして手ぶら利用するなら、@nifty温泉のクーポンを使うと100円割引になる。
フロントから入って突きあたり左側に行くと、お食事処や休憩室、整体リラクゼーション室。
浴室は右側だ。
売店コーナーにも素敵なアイテムが並んでいた。
ちょっと気になった勾玉まんじゅうも。
浴室があるのは別の建物で、さきほど駐車場を歩いている時に見たすだれのかかった渡り廊下を通って行く。
そして浴室へ。
温泉は期待以上だった。
まず驚いたのが洗い場。
日帰り温泉の洗い場は割とどこも似たり寄ったりのところが多いと思うのだが、ここは全然違った。木のついたてがあり、洗い場も重み感じる石造り。非常に凝った作りだ。
そして内風呂。
女湯は広々した「蔵石風呂」で、その一角は勾玉の形をした湯船。
湯はほんのり色づいており、湯につかるとすぐに肌がつるんとしてくるのがわかる。湯がじわじわ浸み込んでくる感じもあって気持ちがいい。
10人は入れそうな大きな木の桶の湯船もあった。
最初遠くから見ていた時には「木を模した湯船」かと思っていたのだが、近づいてみると本物の木で、味噌樽とのこと。びっくり。
実際に味噌づくりとして120年前につくられ使用されていた「信州タケヤみそ」の樽を味噌樽風呂として再び蘇らせました。樽には板目を使い板目は年輪に対して平行にとられた板で水を漏らさない造りになっており、また適度な温度を保ちます。120年の年月の歴史と共にゆったりと思いをよせ、おくつろぎ下さい。
そして露天風呂も非常に良かった。
大きな湯船は中央に四本の木の柱で支えられた屋根があり、周囲には大きな石がごろごろ自然に配置されていた。
地面にはびっしり落ち葉。
湯船の周りの大きな石はそのままごろんと寝転がれるようになっていて、ぴったり落ち着く場所を探して半身浴を楽しんでいる人も多かった。
温泉の後は畳の上でごろごろ過ごしてもよし、窓際のテーブルで読書などするもよし。マクロビオティックメニューの軽食もここでいただける。
整体リラクゼーションの部屋も。
休憩室などはまた別棟になっている。渡り廊下を通って・・・
ここのついたての奥が休憩室。
女性だけのスペースもある。
さらに奥には読書コーナーも。
誰かの私物だったものだろうか。
他に創作和食レストラン「志楽亭」もあったが、今回は別件もあって時間がなかったので立ち寄らなかった。蕎麦やてんぷらのランチメニューもある。
事前情報まったくなしで、「駅から近くて便利そう」というだけで訪れた温泉だが、非常に落ち着く癒し空間でお湯もよく、気に入った。また来たいと思う。
隣接するマンションは、桜が見事。




























