お洒落なバリ風天然温泉~スパ リブール ヨコハマ
「バリ風天然温泉」をうたった「スパ リブール ヨコハマ」。
公式サイトをみると、リゾート風の露天風呂、充実したエステメニュー、お洒落な空間、無料で利用できる岩盤浴となかなか魅力的なので期待していったのだが、実際に体験してみると・・・
「期待以上!」
この内容でこの利用料だったら人にもおススメできるなと思った。
場所はJR横須賀線と東急東横線の間あたりにあり、どの駅からもちょっと遠いのだが、JR鶴見駅・川崎駅から無料送迎バスがほぼ毎時間でており、それを利用する人が多いようだ。鶴見駅からはなんと最終23:15発のバスも出ている。
朝8時まで営業しているので、うっかり終電を逃してしまったなんて時に利用することもできる。
五階建てのビルすべて使った施設で、かなり大きい。外観だけ見たらオフィスビルだろう。
入ってみると、「大幅値下げ」とのポスターが。
割と最近の料金変更なのだろうか。
大人平日1,780円だったものが1,380円に。
土日祝日は1,580円。
この料金で6時間まで滞在できる。
温泉だけでいいというのであれば、60分コースの1,080円。
すべて、館内着・タオルレンタル料が含まれ、岩盤浴も時間制限などなく利用できる。
フロントで料金体系について質問し、さらに驚いたことがある。
朝8時まで営業しているが、いわゆる「深夜割増料金」というものがないのだ。6時間まで平日1,380円で、さらに超過した時間の分は1時間につき300円の延長料金を払うだけ。その延長料金も最大1,800円。
例えばなのだが、JR鶴見駅23:15発の無料送迎バスに乗ってやってきて、23時半頃に入館したとする。そしてJR鶴見駅行きの市営バスが走り始める翌日6時半まで7時間滞在したとする。その場合、通常料金の1,380円、税込1,490円に延長料金の税込300円を追加して1,790円支払うだけで、朝までたっぷり温泉・岩盤浴そして休憩ルームでの仮眠ができるのだ。
他では考えられないリーズナブルな深夜滞在料金だ。
フロント前の売店コーナーも他とは違う。
インドネシアやタイなど、東南アジアの素敵雑貨売り場になっている。
ついつい欲しくなってしまう籐製品いろいろ。
エスニックなシャツや、室内照明なども。
2階フロントで渡されたものは、館内着と館内案内図。
このフロアには他に男女更衣室と、ボディケアルーム、仮眠室がある。
更衣室から浴室に直接つながっているわけではないため、まずここで着替え、それから階段・エレベーターを使って上のフロアに向かう必要がある。
まずは2階から。
奥にエステやマッサージが受けられるボディケアルーム。
ちょっと見落としがちだが、その脇に扉があり、仮眠室になっている。
暗い部屋にかなりがっちりした作りのリクライニングチェアが並んでいる。
テレビもそれぞれ。
ブラインドで仕切られた奥は女性専用ゾーンになっている。
3階はすべてレストラン。
エスニックな彫刻が施された柱と壁だが・・・
特にエスニック料理だらけということではなく、冷やし中華や魚の塩焼きなども。
メニューの中をパラパラ見ても、ラーメンや揚げ物おつまみなど割と普通だ。
風呂上りの一杯がやりたくなるおつまみラインナップ。
メインエリアはこんな籐の椅子を並べたテーブル席。
窓際はスリッパ脱いで座布団でくつろげるあがりの部屋。
さらにあがって4階が男女浴室。
でもまだその上のフロアがあるので、温泉は後回しにし、先に館内探索を済ませることにした。
5階はバーコーナーと岩盤浴。
バリのリゾートホテルのビーチバーのようなカウンターが作られていて、ここでカクテルやジュース、軽食など注文できる。
こんなテーブルも。
小腹が空いていたので、つい食べてしまった「あずきドッグ」。
ちゃんとパンを温めてくれて美味しかった。
他にもミックスナッツやクロワッサンサンドなど。
奥の扉から外にでると屋上。
遮るものもない大空の下、木製のビーチベッドにごろんと横たわって寝るのも気持ちがいいだろう。
足湯も作られている。
夜にあがってきたら、女性二人が暗い中で浸かりながら、ずっとおしゃべりをしていた。なかなか良さそげ。
バリ風岩盤浴はこちら。
かなり広いスペースで、手前の棚から枕を持っていき、好きな場所でごろんと。
長時間寝ていられる程よい温度。
毎週金曜日には、岩盤浴ホットスタジオが開催され、ストレッチ教室に無料で参加できるとのこと。
ちなみにひとつこの施設のデメリットをあげるとすると、4階から5階に行く場合だけは階段を使わないといけないこと。その階段が吹き抜けスペースになっているため、おそらく高所恐怖症の人にとってここを降りてくるのはちょっと至難の業かも。もちろん4階まではエレベーターで移動できるので問題ない。
そんなわけで施設内をひととおり見て回った後で肝心の温泉の話。
浴室もバリ風の装飾が施され、本当にお洒落。
内湯は黒湯の湯船と白湯の湯船、さらにジェットバスも。
東京から川崎にかけての温泉は、地下1000メートル以上を掘削して古代海水をくみ上げている温泉が多いが、ここは地下300メートルから湧き出す「獅子ヶ谷源泉」。白湯の湯船にも温泉成分が書いてあり、これは源泉からナノテクノロジーで色素を抜いたものだという。
温度は40度未満で熱すぎず個人的にはとてもありがたい。
黒湯は真っ黒でとろりした湯。
浸かるとすぐに肌がぬるりした触感になり気持ちがいい。
露天風呂も本当に素敵。
一番奥には大きな湯船。その奥の植え込みの中には彫刻がたち、どこかにスピーカーも設置されているのだろう。静かにガムランが流れ続けている。夕方トワイライトタイムになるとオレンジ色の照明が灯り、さらに風情を増す。
塀は高めなので外を見ることはできないが、壺湯に肩まですっぽり浸かって上を見上げると空が広々。
眠くなってしまうほどに気持ちよかった。
毎分250Lという湧出量ゆえか、洗い場のカランから出てくる湯も源泉だそう。いくら流してもぬめりが残るので、気付かないといつまでも洗い続けてしまうかもしれない。
お食事処では家族連れの姿も見たが、全体的に子連れで来ている人は少なく、若い女性がとても多い印象。
家族で楽しむスーパー銭湯というよりは、大人のスパという雰囲気だろう。
公式サイトを見ると「延長料金無料キャンペーン」について書かれており、毎週月曜日~土曜日24時までであれば、何時間滞在しても入館料だけでいいとのこと(2017年8月25日時点/期間限定のキャンペーンの可能性あり)。
エステなども楽しみながら、温泉と岩盤浴、そして屋上での足湯を渡り歩き、眠くなったら仮眠室でごろ寝し一日のんびりここで過ごしてみたくなる。
風呂上りの一杯には、こんな月替わりおつまみメニューも。
どれでも好きなもの3点で1,200円という、おひとりさまにも嬉しいセットだ。
バイクだったのでノンアルコールビールだが、それでも十分。
はもの梅肉和えをいただきながら、冷たいビール(もどき)でぷはーっと。
また誰か誘ってきたいと思う。